匠
2017年、冬…
この年の1年、遠征やテスト釣行以外、多い時には、毎週通い詰めていた協力会社があった…
釣具業界とは全く関係の無いこの会社…
最初にこの会社の門を叩いてから、もう4年程経つ…
当時、ジグを創る事に対して、分からないことだらけ、どうしたら理想の形を実現できるのか、 自力
で3DCADを覚える毎日の中で、途方に暮れていた…
此方の意図する、ジグのサンプル製作方法での問題を、相談させて頂く事から始まったお付き合い…
途中、サンプル製作に行き詰まり、他の会社へ相談する時期も有り、1年程訪問が途絶えた事もあっ
た…
結局、自身が、鋳造、キャストの事をある程度も分かっていなかった…
この、会社の匠の職人… この方がいなければ、VDOVAS JIGのサンプルもここまで来れなかった…
毎週、CAD設計での緻密な原型データの修正・変更をし、同時に様々な素材でモックを出力、 量産に
向けたベストな方法を探し、キャストを繰返し試す…
どのCADデータならば、どの素材のモックならば、どういうキャスト方法がベストかを考え、考え、
試していく…
因みに、複雑な形状のVADOVAS JIG は、逆アールを含むため、通常の金型鋳造では製品化出来な
い…
数年前、この形状の量産は難しいだろうと言われていた…
この日まで、数年間… もう、何十回と、全て別の方法で試してきた量産向けキャスト…
ことごとく、毎回、上手くいかない… ロス率が高すぎて全く採算が合わない…
…
師走… この日夕方…
午後一に造ったキャストで… 見つかった!
匠のお方の、知恵と技術とチャレンジ…
CADで何度も修正した最終原型データ、ある素材のモック、圧力と、熱、空気穴の位置、匠の知恵、
技術…
ロス率の少ない、綺麗な表面と刻印のマーク、複雑な意匠そのままに…
量産に向け、はっきりと… 技術的問題をこの時、解決する方法が見つかった…
2017年、師走…
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